それって経営相談ですか?
こんにちは。
伏見司です。
私はかつて、会計事務所に勤めていました。
会計事務所の仕事は、決算書作成業務が主です。
毎月、関与先に訪問して、前月分の試算表を作成し、その試算表で社長にご報告することをよくやっていました。
その際の会話は、『過去のこと』が中心でした。
しかし、社長からすると、『あ、確かにそんなこともあったっけな』程度のことで、本音を言えば、『だから、なに?』。
過去の実績をデータ化してそれを将来のために使うっていうなら過去も意味があると思いますが、そうでなければ大した意味もない数字の羅列でしかないと思います。
経営相談というのは、将来どうやって収益を上げていくのかを相談することだと思います。
前月分の試算表を目の前にして、将来どうしていくかという話ができるでしょうか。
経営相談っぽいことをしているだけかもしれません。
将来をどう考える?
将来をどういう位置付けにするか。
1年後、5年後、10年後…
いろんな時間軸があると思います。
その着地点はいつでも構いませんが、例えば、1年後にどんな状態になっていることが理想なのか、を考える必要があります。
1年後、現金を300万円増やす!
5年後、新事業を軌道に乗せる!
10年後、リタイアするときに、5,000万円の退職金をもらう!
上記のような将来を描いた時、半年後は?3か月後は?1ヶ月後は?1週間後は?今日は?という風に具体的にやることをはっきりさせます。
やることをはっきりさせて、やり続ければ、目標に近づくことはできますよね。
だって、ゴールからの逆算で作戦を考えてるわけですから。
もちろん、途中で作戦変更もありです。状況が変わるということもあります。
しかし、この作戦変更も、最初にゴールとそのゴールに向かう作戦を考えていなければ、変更なんてできません。
そもそも作戦がないわけですから。
この『作戦を決めること』こそが『経営相談』です。
経営者とともにそのゴールを描いて向かっていく
経営相談は、その中身は多岐にわたります。
財務、人事、理念等々、経営者のその想いを汲み取りながら、ゴールの実現に向けて取り組む姿勢が求められます。
ある程度のスキルや知識も必要ですが、私が思うに、スキルや知識はそこまで重要ではない。むしろ、経営者の相談相手に、経営者と一緒にやっていく覚悟があるのかということが一番重要だと思います。
経営者は孤独と言われますが、こういうった、経営者の良きパートナーがいれば、経営者は孤独ではないと思います。
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