決算書ってちゃんとみたことありますか?
税理士さんが持ってきたときくらいは目を通していると思います。
…
…そのあとは、どうでしょう?
決算書そのものが見にくい構造っていうこともあると思いますが、
まぁ、たいていの場合は、みることはないですかね。
過去の数字なので、最早見る必要ないって思われている経営者もいるくらいです。
しかし、決算書は情報の宝庫であるということもまた事実です。
宝庫ではあるけど、どれが「情報の宝」なのかわからないのが難点です。
ということで、今回は決算書は3つのポイントだけ見ればいい!というやや強引な話をしていきます。
強引ですが、実はここだけみればいいのです。
3つのうち、まず1つ目は、
「売上高総利益」いわゆる【粗利】です。
この粗利から人件費を含む固定費が賄われていますので絶対に外せないポイントです。
注意点は、決算書の構造上、売上が高くなればなるほどかかる経費(例、歯科医院の場合の外注技工料)が固定費に含まれていることがあります。
本来、この外注技工料は変動費なので固定費ではありません。
この辺が決算書をさらにわかりにくくしている部分です。
当社では財務分析において、変動費と固定費を分けて資料を作成しますので、正確な粗利が確認できます。
2つ目は、
「固定費」です。
これは売上があってもなくても関係なくかかるものなのでどれくらいかかっているのか、しっかり把握しておく必要があります。
最後に3つ目は、
「営業利益」です。
個人の場合は「所得」です。
これこそが本業の利益です。
ここが黒字であれば、本業で利益が出ている状態。
逆に赤字では、本業でマイナスなので処方箋が必要になります。
ただし、開業初年度は赤字になるのことがありますので、マイナスが悪いとは言い切れません。
今後、黒字の期待が持てる、という状態であれば問題ないでしょう。
いかがでしょうか。
以上の3つがポイントです。
1.粗利
2.固定費
3.営業利益/所得
そしてこれらをより効果的にみるには、「推移でみる」ことです。
5年くらいは推移でみたいものです。
推移でみると、増減が見えます。
なぜ増えたのか、減ったのか。
その理由は明確にしておきましょう。
そして、推移表の情報を利用して「未来」をみることが可能です。
今後どのように変化していきたいのか。
人件費はどうなるのか。
粗利はいくらにする必要があるのか。
そのためには、増患なのか単価なのか。
課題はどこなのか。
こういった着眼点でみることが重要です。
過去を振り返ることで、今まで見えなかったことに気づくこともあります。
それが今後の変化のヒントになることも少なくありません。
弊社では最低でも10年分を遡って財務分析をしております。
もっと長く分析することもあります。
時代の変化と事業の変化を振り返り、これからの展望を数値を意識して戦略を立てることが重要です。
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