売上を上げる落とし穴

売上を上げたくない人はいないと思います。

中にはいるかもしれませんが、大多数の人は売上を上げたいはず。
実際、私のセミナーに参加される方はそうです。

でもただ売上を上げることができればいいのかって話です。

例えば、今期の売上が1,000でした。来期は頑張って1,100にしよう!ってしたとします。
10%アップです。

このご時世に10%アップは結構厳しいですが、社員・スタッフが頑張ってくれたおかげで1,100達成できました!素晴らしいです。

しかし、利益はというと、前年に比べて減っています。

あれれ?売上は増えたのに利益は減っている。。。なんで???

実は、売るときにたくさん売らないといけないと思って値引きをしていたのです。
値引きをすると、どうなるでしょう。

原価が10の商品を30で売っていたとします。
この場合の粗利は20です。

これを10値引きします。
20で売ることになります。そうすると、利益は10になります。

利益は値引き前の半分になってしまいました。

この商品を10値引きした場合に値引き前と同じ粗利を出すには、売上は2倍にしないといけません。
しかし、実際の売上は前年の10%アップ。

単純に利益が出そうな感じがしませんよね。

つまり、売上だけに気を取られて利益の視点がおろそかになると危険だということです。
下手すると赤字、資金繰り悪化ということにつながります。

売上を上げることは重要ですが、利益はどうなるのか?までシミュレーションしないと危ないです。

このことを経営者のみでなくスタッフにも浸透させることが重要になります。

売上を上げる、利益を残す、資金を増やす。

この好循環を作ることが大事です。

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