会社の財産は、ヒト・モノ・カネ

財産を大事にする

こんにちは。伏見です。

当たり前ですけど、自分のものって大事ですよね。

財産であれば、特に大事ですよね。

財産というと、例えば、お金、不動産(土地や建物)、人脈が一般的だと思います。

それ以外にもきっとあります。

会社の財産は、ヒト・モノ・カネです。

どれかが欠けると致命的です。

会社としての機能が成り立たなくなってしまいます。

そうならないためにも、財産は大事にすることが重要です。

ヒト(社員・スタッフ)を大事にする

もしあなたが経営者であるなら、あなたの会社の社員やスタッフは、あなたにとってどんな存在でしょうか。

会社になくてはならない存在。

会社の成長に必要な存在。

彼らがいることで、経営者である自分は安心して任せられる。

そんな存在でしょうか。

その気持ちを社員はわかってくれていますか?

社員やスタッフは、社長から大事にされている、守ってくれている、任せてくれていると感じていますか?

社長が、社員は大事だ!と思っていても、社員はそう感じていないケースもあります。

それはどんな時でしょうか。

一番は、社長の言動が不一致の時です。

社長は口では〇〇と言っているけど、自分は全然そうじゃないじゃないか。

社長はいつも自分のことしか考えていない。

このように思われていると、お互いの信頼関係は失われてしまいます。

ある社長は、社員は会社の財産だとおっしゃっていました。

しかし、社員たちは、『社長の行動や言動からそうは思いません。』と言っていました。

この認識の違いの原因はどこにあるのだろうかと、紐解いていきました。

そして行きついた結論は、社長の言動と行動は一致していない、ということでした。

具体的に言うと、社員のことを守るといいながら責任は取らない、責任は社員に押し付けるということがあるということです。

これでは、いくら口でいいことを言っても、どうしようもありません。

社員は社長の行動を見ています。

社長が見られていると思っている以上に、しっかり見ています。

人に言っていることは自分はできているのか、言動一致しているのかということは常に自問自答し、厳しくチェックしなければいけません。

反対に、言動一致ができている社長は、社員からの信頼は厚いです。

社長がそういうなら、やります!という関係ができています。

こういう環境ができると、パワハラなんて問題は出てきません。

パワハラやセクハラは受け取る側の問題ではありますが、そもそも両者の信頼関係が成立していないからハラスメント問題に発展すると考えています。

モノ(商品・備品)を大事にする

会社にとってモノとは、売り上げに直結する販売商品もありますが、事務的な作業に使っているボールペンやハサミ、セロハンテープも大事なモノです。

販売商品について考えてみます。

自社の販売商品は、自分たちからすると、たくさんある商品のうちの1つです。

しかし、お客様にとっては、たった1つの自分たちの問題を解決してくれる重要な商品なのです。

その商品を大切に扱ってくれているのか、そうでないのかというのはとても大事な問題です。

私は10年くらい前に、ある家電量販店でテレビを購入しました。一人でも持てるくらいの薄型テレビです。

展示品のみだったため、かなり安くご提案していただきました。その金額にも満足して購入を決めました。

そして、店員さんが商品の梱包のため一旦そのテレビを裏に持っていきました。

その時です。テレビを抱えたその店員さんは、裏へ行くための扉(押せば開くような扉)を、そのテレビで押すようにしていたのです。

私は失望しました。あまりの衝撃に言葉を失ってしまいました。

お客様が購入した商品でなくても、自分の背中でその扉を押して、商品は扉や壁に当てないようにするものではないかと思います。

結局購入しましたが、以後そのお店とその家電量販店では買い物していません。10年経った今でも、覚えています。

モノを大事にする姿勢はふとした瞬間に出てしまいます。

だれも見ていないだろうからいいか、という怠慢も、お客様や取引先様を目の前にしたときのちょっとした瞬間に出てしまうものです。

モノを大事にするということは、人の気持ちを大事にするということと同意語です。

カネ(資金)を大事にする

カネは事業活動において絶対に欠かせないものです。

カネがなくなったら会社は倒産します。

しかし、そのカネのことを本当にわかっているのかな?という経営者は意外と多いのです。

なぜそう言えるのか、ある質問をしてみます。

『自社のお金の流れを教えていただけますか?』

この質問にお答えしていただける経営者は、少数です。

『いやーうちは税理士に任せてるからね、税理士が知っているよ』

という答えが大半です。

本当にそれでいいですか?大丈夫ですか?

税理士に任せているのに、試算表は上がってこない、銀行に良い印象を与える決算書はつくれない、決算時期になると『利益出てて税金高いから節税しましょう』って言ってくる。

そんなことないですか?

税理士に任せてるから自分は知らなくても大丈夫っていうのは、言い換えると『自分の財布のことは赤の他人に預けているから、財布の中身は大丈夫』ってことです。

みなさん勘違いしていますが、税理士はお金の専門家と思っていませんか?

税理士はお金の専門家ではありません。税金の専門家です。

銀行の印象がよくなる決算書をつくるっていうのは、その見せ方がわかるからできることです。

当然、粉飾のような悪いことをするわけではありません。会計をちょこっと調整するだけですので、利益も税金も変わりません。

でも印象が変わります。

だったらやった方がいいですよね。

お金のことを税理士に任せて安心という世界観は、すでに終わりました。

これからは、自分で見ていくか、お金の専門家と一緒にお金を増やす戦略を考えていくことを早くやることが重要です。

自ら行動する

自分の行動は、意外と周りにみられています。

みられていないと思っているのは、自分だけだったりします。

特に社員を抱えている方は、よーく見られています。

個人で仕事している方は、お客様から見られています。

こうなりたい、こうありたい、こう見られたいと思うのであれば、率先して行動することです。

これしかありません。

行動するにもなにか障害になっていることがあるのかもしれません。

その場合は、その障害を取り外すことから始めてみましょう。

意外と、思い込みが邪魔をしているだけだったりします。

会社にとっての財産を最大限に活かすことができれば、まだまだ伸びしろはあります。

積極的な行動が新たなチャンスを呼び起こします。

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