1年は10ヶ月!?

今日は5月31日です。

3月決算の会社は申告と納付期限が今日です。

仕事が早い会計事務所ならゴールデンウイーク前くらいには大体の数字はまとまっていますが、そうではないと最近までいくら納めればいいのは見当もつかなかったという経営者の方もいるかもしれません。

利益は出ていそうだけど、一体法人税がいくらなのかわからないし、消費税もいくらなのかわからないからお金を使うことを躊躇してしまう。
そんな声が聞こえてきそうです。

そうすると、どうでしょう。
本当は4月から3月までが法人の1年間なのに、4月と5月は思い切った投資に踏み切れなかったり、決算が終わるまで4月と5月の数字すらわからない状態では、正味6月から3月までしか時間を使えない。

つまり、1年は10ヶ月しかないということです。

これでは時間がもったいないですよね。

時短が叫ばれているこのご時世に、まったく時短になっていません。
寧ろ時間を2ヶ月も浪費していることになります。

4月中に決算まとまっている会社との意思決定の差が2ヶ月あるということですよ?

いやー、このような状態になっているとしたら、早急にどうにかしないとまずいです。

時は金なりですからね!

じゃぁ具体的にどうすんの?ってなりますよね。

4月中に大体の数字の把握が出来ていて、法人税と消費税の納税金額も多少のズレはあるかもしれないけど、まぁわかっている方、それから利益が出たのかそうではないのかの理由が説明でき、1年間の資金の増減の理由も説明できるという方は、そのままでいいと思います。

そうじゃないって方に向けてお伝えします。
当てはまる場合はすぐに対応した方がいいと思います。

まず、会計処理を1年分会計事務所に丸投げしない。
ベストは自社で毎月数字の把握ができるようにすること。
会計事務所にやってもらうことは、会計処理のチェックと決算書作成のみです。

それは難しい、という場合は、会計事務所に1ヶ月分ずつ毎月15日に送って20日には数字の把握ができるようにすること。
例えば、5月分の資料をまとめて6月15日に会計事務所に送り、6月20日は5月分の数字がわかるようにする、ということです。

そして、会計処理と決算書作成処理能力の高い会計事務所にお願いすること。
毎月の契約にしているのに来ないとか、チェックしてるはずなのに間違いがあるとか、会計事務所に毎月資料を送っても試算表が出てくるのは2ヶ月以上後とかは、申し訳ないですけど、論外です。即刻会計事務所変更です。

数字の把握は事業経営において最重要項目です。

いくら営業力があって売上がガンガン上がっても、経費を浪費していたり、割に合わない人件費を支出していたのでは資金がなくなり、ゲームオーバーです。

どうやってお金を把握するか。通帳だけ見てたってだめですよ。
通帳はその日の残高しか出てきません
今月の支払予定はいくらなのか、クレジットカードの引き落とし金額が今月はいくらあるのか、そういう未来の数字は通帳に出ません。

どこにでるか。請求書を見ればいいかもしれませんが、何枚もあったら見る気になりますか?
そもそも数字の把握ができない場合は、その請求書自体ををなくしている可能性が極めて高いです。

しっかりと請求書や領収証を管理し、会計処理を毎月行うことが、健全経営の第一歩です。

安心してお金の動きを味方につける経営をしたいなら、今すぐ取り掛かりましょう。

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